最新情報


ベルトラン・マルシャル教授の講演情報

 コレージュ・ド・フランス(パリ、5区)のアントワーヌ・コンパニョン教授による2019−2020年度セミナー「文学の終わり」の枠内で、ベルトラン・マルシャル教授(パリ・ソルボンヌ大学)が登壇されます。


講演題目:「マラルメと文学の終わり」

日時:2020年2月25日 17:45〜18:45 


詳細はコレージュ・ド・フランスのHPをご覧ください。



追悼・宗像衣子先生

 神戸松蔭女子学院大学教授として長きに亘って若い学生を指導されてきた宗像衣子先生が、2019年3月7日にお亡くなりになったとのことです。
 宗像先生は京都大学仏文科をご卒業された後、1970年代後半にパリ第3大学に提出なさった博士論文により、マラルメ研究者としての輝かしいキャリアを 開始されました。その手法は、常に比較文学・比較思想的な観点に依拠しており、作品に対する巨視的な見方を提示される大胆なものでした。

 先生が遺された三冊のご著書、『マラルメの詩学――抒 情と抽象を巡る近現代の芸術家たち』(勁草書房、1999年)、『ことばとイマージュの交歓――フランスと日本の詩情』(人文書院、2005年)、『響き あう東西文化――マラルメの光芒、フェノロサの反映』(思文閣出版、2015年)を拝読すると、そのご関心は徐々に詩から芸術全般へ、西洋から東洋へと向 かって行かれたように思います。恐らく、更なる展開を先生は構想されていたようにも感じられます。

 先生はまた、創設当初の関西マラルメ研究会にも顔を出して下さった他、若いマラルメ研究者を常に励まし続けて来られました。先生のお優しく、屈託のない笑顔を拝見することがもうこの世では叶わないということが信じられないことのように思われます。

 ここに宗像先生の生前のご業績を偲びつつ、心からお悔やみを申し上げたいと思います。

坂巻康司(東北大学)


2019年7月にスリジーでマラルメ・シンポジウム開催

 2019年7月3日〜10日にフランスのスリジー・ ラ・サルにてシンポジウム《SPECTRES DE MALLARME》が開催されるようです。スリジーでのマラルメ・シンポジウム開催は21年振りではないかと思います。ベルトラン・マルシャルやジャン= リュック・ステンメッツのような大御所はもちろんのこと、パスカル・デュランやヴァンサン・コフマンのような多彩な領域で活躍を続けて来た研究者に加え、 ティエリー・ロジェやバルバラ・ボアックのような新進気鋭の研究者、さらに近年話題の哲学者カンタン・メイヤスーも参加するとのこと。充実したシンポジウ ムになりそうです。


2017年の予定

 2003年に結成された関西マラルメ研究会は2016 年まで14年の活動を続けてきました。その間、様々な研究発表会やシンポジウム、読書会を開催して来ましたが、2017年には15年目に突入します。主に 京都大学で開催している読書会もしばらくは続きそうです。2017年もよろしくお願いいたします。


マラルメ・シンポジウム2013「マラルメは、現在・・・」(2013年3月16日[土] 9:45-、17日[日] 13:15-、慶應義塾大学日吉キャンパス 来往舎1Fシンポジウムスペース

 慶應義塾大学法学部の大出敦さんが日本学術振興会科学 研究費の支援を受け、シンポジウムを2日間にわたって開催します。3月16日午前には東京大学名誉教授の竹内信夫先生のご講演もある他、多くの研究者が発 表します。17日には音楽の演奏もあるようです。また、関西マラルメ研究会からは中畑寛之が参加します。東京方面の方は是非ご参加ください。


マラルメ・プロジェクトIII 『イジチュール』の夜へ―「エロディアード」/「半獣神」の舞台から・ビデオ上映+対談(2012年12月21日[金]、16:30開演、東京大学駒場キャンパス 18号館ホール

 2012年の猛暑の中で上演された「マラルメ・プロジェクト」第三弾に関して、上演の模様を収録したビデオ上映に加えて、演出・出演をされた渡辺守章氏と浅田彰氏が対談をされます。京都で見損なった方は是非ご参加ください。


ドビュッシー、音楽と美術―印象派と象徴派のあいだで(2012年7月14日-10月14日、石橋財団ブリジストン美術館)が開催中。

 マラルメとも関係が深いフランスの作曲家クロード・ドビュッシー(1862−1918年)の生誕150年を記念する回顧展が東京の丸の内で開催されています
オルセー美術館とオランジュリー美術館の協力を得て開催されているこの展覧会は、これまで印象派というイメージが強かったドビュッシーを、象徴派とのつな がりを重視しながら扱っているという点で意義深いものと思われます(もっとも、これが現代の趨勢でしょう)。また、彼の芸術活動の全体を「絵画と音楽を結 びつける総合芸術」という観点から取り扱っていることもこの展覧会の特徴です。この展覧会を見ると、19世紀末期のフランスの社交界・美術界がいかに充実 したものであったのかが実に良く分かります。そして何より、マネが描いたマラルメの肖像画(オルセー美術館所蔵)が展示されていることも忘れてはなりませ ん。それ以外にも貴重な作品が数多く出展されており、一見の価値のある展覧会と言えるでしょう。


マラルメ・プロジェクトIII 『イジチュール』の夜へ―「エロディアード」/「半獣神」の舞台から(2012年7月22日[日]、16:00開演、京都芸術劇場、春秋座)が上演終了。

 今年も猛暑の中、「マラルメ・プロジェクト」の第三弾が上演されました
今年の舞台は、一昨年の『半獣神の午後』と『エロディアード』に、昨年の 「『イジチュール』の夜」と題した上演の試みを加え、一つの舞台として再構成したものです。昨年と同様に、演出の渡辺守章氏、浅田彰氏が舞台上にてフランス語・日本語の朗読をし、坂本龍一氏が即興でピアノを奏で、 高谷史郎氏のスクリーンに投じられた映像及び舞台装置と共に、白井剛、寺田みさこの各氏が見事なダンスを繰り広げました。「マラルメを上演する」という不可能な試みが、今年もまた各界の実力者たちの参加によって為されました。


マラルメ・プロジェクトIII 『イジチュール』の夜へ―「エロディアード」/「半獣神」の舞台から(2012年7月22日[日]、16:00開演、京都芸術劇場、春秋座)

 2010年から始まった「マラルメプロジェクト」もついに三年目に突入です。京都造形芸術大学教授・東京大学名誉教授の渡邊守章氏が一昨年、昨年に引き続き、同大学内の京都造形芸術劇場、春秋座にてマラルメ・プロジェクトIIIを実施されることが決まりました。
 これは企画・構成が浅田彰氏(同大学大学院長)と渡邊氏、構成・演出が渡邊氏によるもので、一昨年の『半獣神の午後』と『エロディアード』、昨年の 「『イジチュール』の夜」と題した上演の試みを引き継ぎ、新たな上演形態の実現を試みます。昨年と同様に、坂本龍一(音楽)、 高谷史郎(映像・美術)、白井剛、寺田みさこ(ダンス)の各氏がスタッフ・キャストとして参加され、豪華なステージが展開されるようです。詳細は同 劇場のホームページをご覧ください。


マラルメ・プロジェクトII 『イジチュール』の夜(2011年8月14日[日]、京都芸術劇場、春秋座)

 京都造形芸術大学教授・東京大学名誉教授の渡邊守章氏が昨年に引き続き、同大学内の京都造形芸術劇場、春秋座にてマラルメ・プロジェクトIIを実施されました。
 これは企画・構成が浅田彰氏(同大学大学院長)と渡邊氏、構成・演出が渡邊氏によるもので、昨年の『半獣神の午後』と『エロディアード』の上演プロジェ クトを引き継ぐものです。今回は「『イジチュール』の夜」と題し、マラルメの未完の作品『イジチュール』の上演の試みが為されました。坂本龍一(音楽)、 高谷史郎(映像・美術)、白井剛、寺田みさこ(ダンス)の各氏がスタッフ・キャストとして参加され、昨年以上の豪華なステージになった模様です。詳細は同 劇場のホームページをご覧ください。







・準備中



・準備中

 



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