関西マラルメ研究会について

関西マラルメ研究会とは

 関西マラルメ研究会は関西、中部地域の若手研究者を中心にして、これ まで蓄積されてきたマラルメ研究の遺産を継承しな がら、より多角的な視野に立ってマラルメの業績を検討していくことを目的として2003年5月に結成されました。 

 関西マラルメ研究会は必ずしも既存の研究に縛られない、自由な研究発 表の場になることを望んでいます。 会員はマラルメの思想に関しては共通の認識を持っ ておりますが、その研究方法は様々です。 一方の研究が比較芸術学的、比較思想的なものであれば、他方の研究はよりテクストに密着した実証主義的なもので あることもあります。

 このように、関西マラルメ研究会は一つの研究方法をとることを望んで おりません。 出来る限り多角的で多様なマラルメ像を炙り出すために、マラルメプロ パーだけではなく、周辺領域の研究者の方々の参加を得て会を進めていければと考えております。 この研究会は産まれたばかりのため、 何かとおぼつかない 点があるかと思いますが、皆さんのご意見などを伺いながら一歩一歩前進していきたいと考えております。

活動内容

1.読書会

具 体的な活動として、月1回の読書会を行なっております。読書会ではマラルメの芸術批評をプレ・オリジナルのテクストに戻って読んでいきます。ここで は、テクストを精緻に読み解くことを第一の目標にしております。これまで読んでいたテクストは1886年から1887年にかけて「独立評論」誌に連載され た「演劇に関する覚書」というものです。『ディヴァガシオン』に 収められた決定稿と比較対照しつつ、マラルメが演劇論を通して表明した考えを明らかにすることを目指しました。9つのテクストを二年間で読み終える予定で したが、思いのほか難航し、5年目でようやく読み終えることが出来ました。2008年5月から第2期読書会としてマラルメの韻文詩を読み始めています。会場は大阪大 学あるいは、神戸大学の研究室です。


2.研究発表会


春 と秋の年2回の研究発表会を行なっています。 研究 発表会は若手研究者の研究発表の場であると同時に、他の地域や可能ならば諸外国の研究者を招い て活発な議論を展開する場にしたいと考えております。これまで大阪大学、神戸大学、京都大学などを会場として発表会を続けています。

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3.今後の活動目標

将 来的には会員各員の論文を一冊にまとめた『マラルメ研究』のような論文集を日本、あるいはフランスで出版することを目標に活動を進めて行きたいと考えて おります。 多くの方のご参加をお待ちしております。


会員情報

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